Amazon Prime Videoで「感染列島」という映画を観ている.得体の知れないウィルスが日本列島に広がっていく話である.恋愛物語と揶揄される展開もあるが,現在の医療崩壊らしきシーンも多く表現され,実際の医療現場の様子を垣間見た気がした.完全に主役は医療現場である.実際,この瞬間も医療現場は戦時中のように一刻一秒を争っている.物語は血清療法によってウィルスを封じ込めた.現実では,新型コロナウィルスの対策はどこまで進んでいるのか.政府の10万円の話ばかりメディアを賑わせ,不安が蔓延してくる.この映画の途中で,感染者数に関して「政府はもはや正確な数字を挙げられなかった.」というテロップが提示された.まさに今の状況がこれであろう.最初から検査体制を整えられなかったことは,早期の医療崩壊を防ぐことに役立ったかもしれないが,先の見えない現実のなかで生活する辛さもある.