記憶の再生について考えるブログ

放送大で学位取得した古川美樹が考えたことを脈絡もなく書き綴ったものです.

~ひと休み2~

Amazon Prime Videoで「感染列島」という映画を観ている.得体の知れないウィルスが日本列島に広がっていく話である.恋愛物語と揶揄される展開もあるが,現在の医療崩壊らしきシーンも多く表現され,実際の医療現場の様子を垣間見た気がした.完全に主役は医療現場である.実際,この瞬間も医療現場は戦時中のように一刻一秒を争っている.物語は血清療法によってウィルスを封じ込めた.現実では,新型コロナウィルスの対策はどこまで進んでいるのか.政府の10万円の話ばかりメディアを賑わせ,不安が蔓延してくる.この映画の途中で,感染者数に関して「政府はもはや正確な数字を挙げられなかった.」というテロップが提示された.まさに今の状況がこれであろう.最初から検査体制を整えられなかったことは,早期の医療崩壊を防ぐことに役立ったかもしれないが,先の見えない現実のなかで生活する辛さもある.

学校では今日(4/21)からの休校に備えて,昨日は休校に対する指導を行った.いつもなら,明日から学校が休みとなれば,児童もウキウキするものであるが,その様子はいつもと異なっていた.再び明日から,家にこもって生活しなければならないことを気にしている様子が伺える.3月ほぼ全ての授業日が自宅待機に代わり,やっと4/6になって新学期が始まり,ウキウキした表情で登校した児童が再び2週間の自宅待機となった.現実は映画と違う.映画は制作側が主張する社会構造にフォーカスして一次元的に思考することが多い.しかし,現実は様々な社会現場で事が同時進行して行く.さらに,様々なメディアが進化した現代は,ふと思考するときに多次元的に物事が見え,それぞれの異なる空気感を感じてしまう.映画と違い,このような状況をコントロールする政治家は,現実に起こっている現象を感じて,まさに多次元的に思考する能力が求められている.「感染列島」の評価が,「結局,恋愛もの」などと厳しかった人の気持ちも分かるが,あまり政治の場面を描けなかった制作側の気持ちも分かる.それをやったら視聴者に何を感じてもらいたいかの主張が曖昧になってくる.

4・5年の児童には,家庭での観察を指示した.子供用の温度計を貸与し4年生は晴れの日と曇りや雨の日の気温の変化を1時間ごとに記録する.5年生は1日の午前と午後の雲の様子をスケッチする.このようなことでもしないと,5月7日からの再開には間に合わないかもしれない.しかし,その後のことは全くの白紙状態であり,再び延長するかもしれない.そうなったら,まさに「感染列島」が現実となり,映画に表されていない新たな恐怖が襲ってくるかも知れない.そうならないことを祈ろう.