梅雨ですが,私が住む地域では降水量がいつもより少ないようです.こんな時は,これまで梅雨の末期に大雨になることも多かったので不安になりますね.
これまで,2回にわたって生成AIについて書きました.
ちょうど今朝(6/23)の新聞に,「文科省から生成AIを学習で利用するときの指針案が7月に発表される」という記事が掲載されていました.
記事の内容としては,原案では,生成AIを使いこなす力を意識的に育てる姿勢が重要であることが強調されていることと,批判的思考力や創造性への影響といった懸念に言及して,限定的な利用から始めることが適切だと指摘しているという事です.
このことを考えると,文科省は生成AIという技術は教育に利用できると考えているらしく,「使いこなす」の表現からも分かるように学習の道具としての利用に目を向けているようです.また,「意識的に育てる姿勢が重要」とまで言っていることから,授業の指導計画の中に位置づけなさいと言っていることになると思います.また,現場に新たな課題がやって来ました.
文科省は,成績の評価では使わないように言っています.このブログでも,児童が書いた児童の箇条書きを評価させました.この場合はどうでしょうか.文科省は,生成AIの出力するデータが正確ではないことに加えて,責任の所在について危惧しているようです.現在,私の研究グループでは,生成AIが児童が書いたまとめの文章などを評価した場合の正確さについて検証しています.正確でないならば,使う必要などありません.しかし,児童が書いた著作物を,教師が評価することも難しいものです.文章が沢山あればなおさらです.この話題は,7月に指針が出された後にまた考えてみたいと思います.大事なことは,指導するのは我々現場の教師であるという事です.そして,こまごましたことは,我々の方がよく理解している分野の話ですね.現場の先生方,頑張っていきましょう(^^;)/
それと,今日のもう一つの面白そうな話題です.文科省はデジタル空間上に,脳を再現し脳の病気の克服を目指すらしいのです.
このパンフレットのように,MRI(fMRI)のデータや猿の脳を使った実験データから,関係性を見出してデータベース化するとのこと.それによって病気の原因等を解明するという事らしいです.確かにデジタル空間に,ニューラルネットワークが表示されると議論がより進みそうです.これってたぶんこんな感じでしょうか.
こうなれば話ができそうですね.おそらく3Dでしょうから,回転させながら議論できそうです.
医学は,神経細胞の中に異常個所があれば,それを対象として議論します.脳の病気であれば,非常に狭い領域が重要である場合があると思います.
そして,健康ならこのネットワークに正常な信号が流れるのでしょうね.
たぶん,こんな感じですか.
しかし,実際に神経細胞は発光しないと言われていますので,このイラストは正しくはありません.
しかしながら,電気信号が流れることをイメージするには良いイラストですし,議論するときには役に立ちそうです.
そして,デジタル空間に再現された神経回路を学者たちが議論するイメージは,たぶんこんな感じです.
または,こんな感じでしょうか.
ところで,これら4枚のイラストですが,私が全てAIに描かせたものです.
文部科学省提供のイメージ図を補完するイメージをAIが作りました.このようなことは,授業でも可能になる話です.つまり,児童・生徒が思考しにくい場面では,生成AIにイメージを出してもらったら,議論が進みますね.何も正確なイメージでなくても構わない場面は,たくさんあります.そして,この話は,記憶再生マップの話とつながります.このことについては,また機会を作って紹介したいと思います.それでは,生成AIの話は,文科省の指針案が出されてからまた考えていきたいと思います.
今回はここまでです.丁寧にお読みいただきありがとうございました.