記憶の再生について考えるブログ

児童がどのようにして学習内容を理解するかを実践経験をもとに紹介しています.

ちょっとひと休み(生成AIは評価できるか)

「生成AIは,児童の学習を評価できるか」ということで,ChatGPT , Bing , Bardの3つについて同様の課題を与えてみました.これらの箇条書きは,小学4年生が理科の最終単元「すがたを変える水」の学習直後に本当に書いたものの半分です.

半分にした理由は,ChatCPTとBingの入力容量に限度があったためです.Bardには,全員分の箇条書きが入力できましたが,比較するためにBardにも半分の量の箇条書きを入力しました.

【課題】

「次の箇条書きは,小学4年生が理科の「すがたを変える水」という単元で学習したことを,箇条書きにまとめたものです.これらの小学生は,学習の内容をどの程度理解していると考えますか.

・水に色を変える絵具を入れて,沸騰したら赤色になった. ・水が姿を変えたら,3つの姿ができる.水蒸気(気体),水(液体),氷(固体). ・水を試験管の中に入れて冷やしたら,水の体積が大きくなり試験管が破裂する. ・水蒸気は見えない. ・水を温めたら90度までいくけど,100度以上の温度は上がらない. ・水を冷やしたら0.5度ぐらいになる. ・水蒸気が見えなくなること. ・ビニール袋に水滴が付くこと. ・温かい水からは,湯気がでること. ・冷たい水からは,湯気が出ない. ・鉄の丸みたいなやつでビーカーの上にのせて水が付くか試した. ・水を凍らせたりして水の様子が変わったりした. ・氷(個体) ・水(液体) ・水蒸気(気体) ・水を凍らせると体積が大きくなる. ・水を温めると,100℃までしか上がらない. ・水を冷やし続けて,水全部が凍るまでは,温度が変わらない. ・雪は,小さな埃でできている. ・雲の正体は水. ・体積が大きくなると,割れたり破裂したりする. ・固体は氷,液体は水,気体は水蒸気. ・水を温めると,1分で10℃位上がる. ・水を温めると水の体積が大きくなってお湯になる. ・101℃以上はならない. ・スーパー氷水で温度を計ると-0℃以下にはならない. ・固体(氷),液体(水),気体(水蒸気)の3つがある. ・水蒸気は,水からできている. ・水を0℃まで冷やすと凍る. ・水は,100℃までしか上がらない. ・水を冷やすと,コップに水滴が付く. ・水は温めると100℃になる. ・100℃以上にはならない. ・沸騰したら水蒸気がどんどん出てくる. ・水は冷やすと,0℃以下になり,体積は増える. ・氷(個体),水(液体),水蒸気(気体) ・氷(個体) ・水(液体) ・水蒸気(気体) ・水を凍らせると体積が増える. ・水は,0℃で凍る. ・水は,100℃以上に温度は上がらない. ・湯気は水. ・沸騰している水の中から出ている水蒸気. ・水は,熱し続けると温度が上がり,100℃位になると沸騰する. ・沸騰している間は水の温度は変わらない. ・液体,固体,水蒸気3つがあると知りませんでした. ・この3つは大きく3つは,分かるように分かりました. ・姿を変える水は,0℃になると,水の体積が大きくなり,試験管が割れた. ・姿を変える水では,0℃になると水が凍り始めます. ・試験管を冷やし続けると,ひびが出で割れます. ・100℃になると沸騰し始めます. ・100℃からはあまり上がりません. ・100℃になると湯気が出始めます. ・氷は固体,水は液体,水蒸気は気体. ・氷は集まる,水は触ると動く,水蒸気は自由に動く. ・分かったこと,冷やし続けると割れる. ・体積が大きくなり,割れてしまう. ・100℃以上には,あまり上がらない. ・最初は割れると思っていなかった. ・湯気は水だと分かりました. ・水は,99℃までしか上がらない. ・紙は,水に入れて火に当てても燃えない. ・水は液体,氷は固体,水蒸気は気体.」

 

【結果】

1 . ChatGPT

「この箇条書きには、小学4年生が「すがたを変える水」という単元で学習した様々な内容が含まれています。しかし、全ての学生が同じ程度に理解しているとは限りません。学生がこの内容をどの程度理解しているかを正確に判断するためには、教師が彼らの知識や理解度を評価する必要があります。ただし、この箇条書きには、小学4年生が理解できるように簡潔にまとめられた内容が含まれているため、一般的には、学生たちは理解していると思われます。」

 

2 . Bing

「小学4年生が理科の「すがたを変える水」という単元で学習したことを箇条書きにまとめたものですね。この内容をどの程度理解しているかは、個人差があるため一概には言えませんが、学習した内容を箇条書きにまとめること自体は、学習内容を理解している証拠です。ただ、この箇条書きには、小学4年生が学習した内容以外のことも含まれているようです。もし、学習した内容以外のことについても理解している場合は、より理解度が高いと言えます。

参考文献 小4理科「すがたをかえる水」指導アイデア - みんなの教育技術](https://kyoiku.sho.jp/72998/)

参考文献 小4理科「水のすがたとゆくえ」指導アイデア - みんなの教育技術](https://kyoiku.sho.jp/116946/)

詳細情報:1. kyoiku.sho.jp2. kids.yahoo.co.jp3. kyoiku.sho.jp 」

 

3 . Bard①

「これらの小学生は、学習内容をある程度理解していると思います。彼らは、水が固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)の3つの状態に変化できることを理解しています。また、水の温度を上げると沸騰し、蒸気が出ることや、水を冷やすと凍り、体積が大きくなることも理解しています。これらの概念はすべて、日常生活の中で見ることができるので、小学生にとっては理解しやすいと思います。」

3. Bard②

「小学校4年生が理科の「すがたをかえる水」という単元で学習したことを箇条書きでまとめたものを読んで、その学習内容をどの程度理解しているかを判断するのは難しいです。なぜなら、学習内容の理解度には個人差があるからです。しかし、いくつかの傾向を挙げることはできます。

 まず、箇条書きの内容を見ると、水が三態(固体、液体、気体)に変化する様子についてよく理解しているようです。例えば、「水を凍らせたら体積が大きくなる」「水を温めると100℃までしか上がらない」「水を冷やすと0℃以下になり、体積は増える」など、水の状態変化に関する正確な知識を述べている箇条書きがいくつかあります。

 また、水の状態変化の実験にも関心を持っているようです。例えば、「水に色を変える絵具を入れて、沸騰したら赤色になった」「水を試験管の中に入れて冷やしたら、水の体積が大きくなり試験管が破裂する」など、水の状態変化を実際に観察・実験したことについて述べている箇条書きがいくつかあります。

 ただし、箇条書きの内容を見ると、水の状態変化に関する知識がまだ十分に理解できていない部分もあるようです。例えば、「水蒸気は見えない」「水を温めたら90度までいくけど、100度以上の温度は上がらない」「水を冷やしたら0.5度ぐらいになる」など、水の状態変化に関する誤った知識を述べている箇条書きがいくつかあります。

 全体的に見て、小学校4年生が理科の「すがたをかえる水」という単元で学習したことを箇条書きでまとめたものを見ると、水が三態(固体、液体、気体)に変化する様子についてよく理解しているようです。しかし、水の状態変化に関する知識がまだ十分に理解できていない部分もあるようです。」

3. Bard③

「これらの小学生は、水の状態変化について基本的な理解をしているように見えます。彼らは、水が固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)の3つの状態に変化できることを知っており、これらの状態をどのように相互に変換できるかを知っています。彼らはまた、水の沸騰点と凝固点を知っており、これらの温度と水の状態との関係を理解しています。

 ただし、いくつかの学生は、水の状態変化に関する知識をよりよく理解するために、より多くの練習や説明が必要かもしれません。たとえば、一部の学生は、水蒸気が水蒸気であってもまだ水であることを理解していないようです。一部の学生はまた、水の凝固点が0℃であることを理解していないようです。

 全体として、これらの小学生は、水の状態変化について基本的な理解をしているように見えます。ただし、いくつかの学生は、水の状態変化に関する知識をよりよく理解するために、より多くの練習や説明が必要かもしれません。」

 

 これらが結果です.私は,現在のバージョンでしたら,Bard②や③であれば利用したいと考えています.

 

 ここまでお読みいただきありがとうございました.