8月7日は立秋です.
昔は,お盆を過ぎると秋の気配を感じたものでしたが,今はいつまでこの猛暑が続くのか心配になるくらい毎日が暑すぎます.理科室の管理をしていますので,メダカの水槽にはいつも注意しています.理科室の気温は,この時期なら平均34℃程度で推移します.当然,水槽の水温も高くなり,藻の発生が心配されます.武雄市は,一向に理科室や音楽室にエアコンを設置してくれません.夏休み明けの授業をどう考えているのやら・・・・.
今回の話題は以前,記憶再生マップを読むということで,2021/07/16の「記憶再生マップの読み方について」という記事 https://www.kiokusaisei.com/entry/2021/07/16/054503
に関連したものです.
今回ご紹介する記憶再生マップの効果は,児童の説明です.
小・中学校の先生は,よくお分かりだと思いますが,児童・生徒が学習後にその内容を詳(つまび)らかに発話することは普段の授業ではありません.なぜならば,それぞれの経験を整理していないからです.教員であれば,事前に授業計画を立てたり,何度も同様の授業を行うことによって,その単元の流れや指導のポイントなどが記憶されます.そしてそれらが連関して概念化しますが,児童・生徒の学んだ知識は,いつになっても自分のものになりません.最近,学習状況調査の結果も発表されました.気になりますね.
さて,今回は次のビデオ(Youtube,1分30秒)を見てください.
これは,ある小学校の5年生です.理科の「植物の実や種子のでき方」の授業後に,記憶再生マップを描いた直後に,ある児童が隣の児童に,記憶再生マップを見せながら説明を行っている様子です.
発話するための練習など一切行っておらず,ノードのトピックを俯瞰(ふかん)しながら,適正な言語を付け足したり,繋ぎ言葉として利用したりしながら説明しています.この児童ができる訳ではなく,ほとんどの児童が,記憶再生マップを描いた直後から,このような説明を行うことができます.原稿など不要です.