記憶の再生について考えるブログ

放送大で学位取得した古川美樹が考えたことを脈絡もなく書き綴ったものです.

伝わらない言葉 小学生の言語理解

 博士課程の話が完結して1か月以上が経ちました.この間,別にサボっていた訳ではなく,小学校の理科専科教員としての通常業務や大学の先生との共同研究,それに修士論文を書かれている先生の指導などがあってこのブログを書く時間がなかったのです.

 ところで,みなさんは,自分の話が相手に伝わらないという経験はありますか.当然ながら日本語を話せない外国の人に対してはそうですが,ずっと以前に,小学校で担任をしていた4年生の児童から,「先生の話す言葉が分からない」とダメ出しをもらいました.それは,「すなわち」という言葉です.

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 小学校に正式採用される前に,高校で物理を教えていた癖が出たのです.この経験は結構引きずって,修士課程受験の原動力になりました.

 ある時,児童の言語理解が気になって,「とける」という言語についてどのように理解しているかを調査しました.その結果,5年生の約8割の児童が「とける」を「融解」として理解し,残り2割の児童は「溶解」として理解していました.授業では「溶解」を取り扱うので困ってしまった経験があります.

 このように小学校で授業をする場合,大きな壁は児童の言語理解能力の問題です.ですから,小学校の先生方は,自分が発話する言語に十分に気を付けながら授業を行っているのです.時々,大学の先生が講演活動の一環として模範授業をされる場合がありますが,先生の発する言語が伝わらず模範授業にならないことがあります.これも小学生の言語理解の実態を知らないことが原因です.