記憶の再生について考えるブログ

児童がどのようにして学習内容を理解するかを実践経験をもとに紹介しています.

説明文の学習とマッピング

f:id:jygnp274:20181122033007j:plain

「みなさん,今日は説明文の勉強です.形式段落ごとに要約してもらいます.」

こんな話を切り出すと,児童は必ずこう答える.

「えーっ,できん(できない)」・・・・・聞きながら,それはそうだろうと同感する.

国語の時間で,他の先生たちも指導に苦労しているが,やり方を説明したWebページも多い.

ある学校で,説明文を読んでマッピングを行う授業をやってみた.

最初のスタート(中心ノード)だけ書いてやる.

意外とすらすら書いているし,何と言っても,教科書に目をやり,次はマッピングを行い,また次は教科書をよく読んでいる.

それで,全員,短時間でマップを完成させた.

次にやることは,隣の友達にマップを読みながら説明することだ.これも簡単に行っている.

最後に,マップを見ながら要約をした.当然ながら,もとの文章よりも短くまとまった文章が出来上がった.まだまだ,中身が十分ではないが,最初の「できん」という段階はすぐに克服した.たった一回のマッピングで「できん」はおさらばだった.

次の段階に進もう.次は,マッピングで描いたトピック(ノードの中の言語)を精査し,減らすことと,どうつないで言語化するかだ.

 

試行錯誤